「家族が認知症かも…どうしたらいいの?」
両親や配偶者などの身近な人が認知症かもしれないとき、戸惑う方が多いと思います。どう対処したらいいのか、在宅診療の現場で患者さんとその家族のサポートをしている、さくらクリニック練馬、院長の佐藤志津子先生に「家族が認知症かも…どうしたらいいの?」という話題についてお伺いしています。
認知症を疑った方がいいケース
経験したこと自体を忘れていたり、お孫さんなど、近しい人の名前が出てこないようなときは注意が必要です。
認知症による物忘れと年齢による物忘れには以下のような違いがあります。
認知症による物忘れ
認知症の初期は、記憶が抜け落ちていることにショックを受け、周囲に隠そうとします。そのほかには以下のような特徴があります。
経験したこと自体を忘れる。新しいことを覚えるのが困難。孫の名前や年齢など、ごく近しい人の情報が出てこない。
年齢による物忘れ
年齢による物忘れでは「もう年だから、ボケてきたのかな?」などと、自分の物忘れを周囲に話す余裕があります。そのほかには以下のような特徴があります。
経験したことの一部を忘れる。忘れたこと自体を思い出す。昔の同級生や遠い親戚など、普段合わない人の名前が出てこない。
普段の会話の中で、お孫さんの名前や年齢などを尋ねてみて、きょとんとしていたり、思い出せないことを隠すようなそぶりがあれば認知症の疑いがあります。
そのほかにも、家に帰る道順がわからない。簡単な計算ができない。服や浴衣などのき方がわからない。一度見つけたものを、再度探し始めるなどの症状が認められる場合もあります。
そのような場合には、早めに医療機関を受信してください。
本人が受診を嫌がるときはどうしたらいいのか。
本人が受診を嫌がるときには、気持ちを尊重しつつ、信頼できる人から話してもらいましょう。
物忘れなどで一番ショックを受けているのはご本人です。本人を傷つけないよう、家族が付き合いの長いかかりつけの先生に相談し、先生から本人に話してもらうこともいいかもしれません。
往診の先生に、自宅に来てもらうのもお勧めです。加えて、ご本人が信頼している方から「私も肝臓の病気が見つかったし、何か病気が隠れていないか一度診てもらおうよ」などと話してもらうといいですね。
神経内科、精神科、物忘れ外来などを受信してください。
もし認知症だった場合、どこへ相談するのか
もし、認知症だった場合には、お住いの自治体に設置されている地域包括支援センターに相談してください。
各自治体には「地域包括支援センター」が設置されています。
介護、医療、福祉などから高齢者を支える総合相談窓口で、ケアマネージャーなど専門知識を持った職員が、介護などについての相談に乗ってくれます。
65歳以上の高齢者と、その家族(支援・介護者)が利用できます。
軽度認知障害であれば、認知症の発症を防げるかも
軽度認知障害(MCI)とは、認知症ではないけど、認知機能が正常ともいえない状態を指します。
放っておくと
5年後にはおよそ5割の方が認知症を発症するとされています。
軽度認知障害の段階で見つかれば、発症を予防したり、認知症の発症を抑制する新薬の治験に参加できるケースもあります。
前述の商法があれば、早期発見のためにも専門の医療機関を受診してください。
●先生からのメッセージ
認知症というと、不治の病というイメージがありますが、中には降圧剤や抗うつ薬などの薬剤や脳の虚血などの原因により、認知機能が低下している場合があります。
また、内科的な全身チェックと脳の画像撮影を受けて、直せる認知症かどうかを確認してください。そして家族だけで抱え込まないことが大切です。
周囲の人の中には、医療機関やデイサービスなどの福祉施設の情報を持っている人が案外いるものです。
周囲の助けを借りながら乗り切っていきましょう。
認知症や関連する症状を改善するには
認知症の患者さまは不規則な生活になったり、ご自身だけで適切な運動を継続的に行うことが難しいため、もの忘れなど認知症が直接の原因となる症状以外にも便秘・関節痛・筋力低下による歩行不安定・浮腫み、手足の震えやしびれ、こわばりなどの症状がでることが多く、実際に弊社の患者さまから、このような症状のお問い合わせを多くいただいております。
また、運動不足によって血流が悪くなり、免疫力の低下(感染症にかかりやすくなる)といったリスクもあるため、これらの対策として、適切な運動を継続的に行うことが必要になってきます。
孫の手倶楽部では国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」による訪問マッサージを行っていますが、マッサージ治療は、皮膚や筋肉、関節に刺激をあたえることで、血液やリンパ液の循環改善(免疫力向上)、内臓機能の改善・関節痛緩和・浮腫改善といった効果が期待できることから認知症の患者さまなど、継続的に運動を行うことが難しい方にも効果的です。
訪問マッサージの料金(治療費)
訪問マッサージによる施術は、健康保険を使用して受けることが可能で、保険適用による治療費は、厚生労働省により金額が定められているため業者による違いはごさいません。
※障がい者医療証、マル福もご利用可能です。
健康保険適用の場合
1割負担 | 最大643円 |
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2割負担 | 最大1,286円 |
3割負担 | 最大1,929円 |
自費施術の場合
基本料金 | 6,430円 |
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延長料金 | 4,130円 |
実費の場合、まず30分の施術を行います。ご希望に応じて30分単位での延長も承っております。
無料体験マッサージ実施中
孫の手倶楽部では、施術をマニュアルで統一することはあえて行わず、コミュニケーションを大切に、その方のお身体状態に合わせた施術をさせていただいております。全事業所で無料体験マッサージを実施しており、実際の施術を無料で受けていただくことができます。お気軽にお問い合わせください。
認知症について
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