【2021.04】「50代以上に多いパーキンソン病」不眠や便秘が実は初期症状かも?
今月のテーマは「50代以上に多いパーキンソン病」について。
パーキンソン病という病名を聞いたことがある方は多いかもしれません。
60歳以上では100人に1人の割合で発症するとされており、じっとしているときに手足が震える、歩く速度が遅くなるなどの症状が現れます。
どのように早期発見をしたらいいのか、杉並区下井草の内科・脳神経内科・糖尿病科「天沼きたがわ内科院長・北川尚之先生」に詳しくお話を伺いました。
パーキンソン病の主な症状は、筋肉のこわばり、 動作の緩慢さ
パーキンソン病とは、体の動きをスムーズにしている「ドパミン」という脳の神経伝達物質が減少し、体の動きに障害が現れる病気です。60歳ごろから発症する人が増え始め、国内にはおよそ15万人の患者さんがいるとされています。
主な症状は次のようなものがあります。
【1つめ】
安静にしていても手足が震える症状です。たとえば膝の上に手を置いているとき、意識していないのに手が震えるなどの症状がみられます。
【2つめ】
動作がゆっくりになるという症状です。歩くのが遅くなったり、ベッドからなかなか起き上がれなくなったりします。歩くときに、足が出にくくなることもあります。
【3つめ】
体のバランスが悪くなり、転びやすくなります。
【4つめ】
筋肉にこわばりを感じ、肩や膝などが動かしにくくなります。顔の筋肉がこわばると無表情に感じられることもあります。
これらの4つの症状は、運動障害と呼ばれています。
発症前に便秘になるケースも。その他には頻尿、 たちくらみ、不眠が起きやすい
前述の代表的な4つのもの以外にも、さまざまな症状が起きます。発症前には便秘に悩む人が多く見られます。
発症から1~2年頃は頻尿になる人が増えます。その他、たちくらみや不眠(眠りが浅くなる)、不安感(うつっぽくなる)、発汗障害(特に上半身でたくさん汗をかくが下半身では少なくなる)などの症状があります。
これらの症状は、「非運動症状」と呼ばれています。
薬が原因でパーキンソン病と似たような症状が現れることも
降圧剤や抗精神病薬、抗うつ剤などの服用により、パーキンソン病のような症状が現れることがあります。これを「薬剤性パーキンソニズム」と呼びます。特にスピルピリドという薬剤によるパーキンソン症状が良く知られています。
薬剤性のパーキンソン症状は、手足の震えがなく、左右差がはっきりしないという特徴があります。薬の服用を開始した後に、パーキンソン病のような症状が現れた場合には、主治医と相談して臆するの服用を中止することが大切です。
若いほど進行はゆっくり発症から3年ほどは薬が効きやすい
パーキンソン病というと、かつては寝たきりになるというイメージがありました。現在は薬を適切に使ったり、リハビリなどの運動療法を行ったりすることで、発症しても長い間、自立した生活を送ることが可能になっています。
発症後3年程度は薬が奏効することが多く、症状のコントロールが比較的容易にできます。3〜5年ほど経過すると、薬剤の量を増やす必要があり、動作の緩慢さや歩きにくさなどの症状が少しずつ進んでいきます。発症後10年程度で歩行が大変になることが多く、一人で外出することが難しくなるケースもあります。
しかし症状の進み方は個人差が非常に大きく、たとえば若い年代(50代など)で発症した場合は、10年経過しても自立歩行が可能で、お仕事を続けておられるようなケースが多く見られます。
治療は、体を大きく動かす運動を行って!
治療は、複数のお薬を組み合わせる薬物療法と、リハビリなどを行う運動療法が中心となります。特に大切なのがリハビリで、早期から行うと経過が良いことがわかっており、積極的に身体を動かす事が大切です。
特に、太極拳、ヨガ、ダンスなど身体を大きく動かす運動がおススメです。
大きくゆっくり身体を動かす運動は、バランスを維持し転倒の予防に役立ちます。また不安やうつ症状を和らげる効果があるとされています。
受診する際は、神経疾患に詳しい医師を探して
手足の症状ということで整形外科を受診する方が多いですが、前述のような症状が見られる場合には、内科もしくは脳神経内科を受診してください。パーキンソン病を診たことがない医師では診断がつかないことがあります。『日本神経学会』ホームページにある専門医リストから、神経疾患に詳しい医師(医療機関)を探すことができます。
パーキンソン病や関連する症状を改善するには
パーキンソン病は、様々な運動障害が現れる進行性の病気で「全身の筋肉が固まり体が動かしにくい・じっとしていても手足が震える・踏ん張りが効かない、転びやすい・食べ物をうまく飲み込めない」などの症状が認められます。
その他にも、便秘・排尿障害・立ち眩み・睡眠障害・発汗障害・不安感・発汗障害などの自律神経症状が出現することも多いです。
治療は、薬物療法だけでなく運動療法により、症状の悪化を遅らせられる事がわかっていますが、自分で運動をすることが難しい方が多いので、マッサージやリハビリなどご本人さま以外の誰かに定期的に体を動かしてもらうなどの対策が必要です。
孫の手倶楽部では国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」による訪問マッサージを行っており、実際にパーキンソン病や関連症状に悩む患者様からのお問い合わせも多くいただいております。
訪問マッサージの料金(治療費)
訪問マッサージによる施術は、健康保険を使用して受けることが可能で、保険適用による治療費は、厚生労働省により金額が定められているため業者による違いはごさいません。
※障がい者医療証、マル福もご利用可能です。
健康保険適用の場合
1割負担 | 最大643円 |
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2割負担 | 最大1,286円 |
3割負担 | 最大1,929円 |
自費施術の場合
基本料金 | 6,430円 |
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延長料金 | 4,130円 |
実費の場合、まず30分の施術を行います。ご希望に応じて30分単位での延長も承っております。
無料体験マッサージ実施中
孫の手倶楽部では、施術をマニュアルで統一することはあえて行わず、コミュニケーションを大切に、その方のお身体状態に合わせた施術をさせていただいております。全事業所で無料体験マッサージを実施しており、実際の施術を無料で受けていただくことができます。お気軽にお問い合わせください。
パーキンソン病について
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