【2024.09】「医師との上手な付き合い方」について

医師と患者は信頼関係が大切|ちょっとした工夫で、良好なコミュニケーションが可能に

緊張してしまって診察の時に先生とうまく話せない、聞きたいことが思い出せず後でしまったと思ってしまう。そんなことはないでしょうか。お医者さんとうまくコミュニケーションが取れないという悩みを抱えている方は、案外多いかもしれません。
長年、医療現場で患者さんに寄り添い、講演活動も行ってきた「三鷹あゆみクリニック・看護師の髙畠裕美さん」に、「医師との上手な付き合い方」を伺いました。

短い診察時間内に話したいことを伝え、医師の説明を理解するのは難しい

【医師に伝えること】
大勢の患者さんが診察を待っているため、一人あたりの診察時間はどうしても限られます。そのため、医師へ伝えたいことが10あっても、2か3しか話せないというケースは多いかもしれません。そして、医師が話す内容が覚えきれず、10のうち最初の1〜2しか記憶に残っていないというケースはよく聞きます。こうした悩みは、どのようにしたら解消できるでしょうか。

医師は“いちばん困っていること”を知りたい。箇条書きのメモを持参

先生を前にするとあれもこれも伝えなきゃと話しが散漫になってしまいがちですが、医師が知りたいのは、“いちばん具合がよくないところはどこか”です。これを“主訴”といいます。またその症状の経過を伝えることも非常に重要です。診察を受ける前に、以下の3つをあらかじめ箇条書きのメモにして持参をすると、スムーズに伝えられるかもしれません。

【医師に伝えること】
・いちばん困っている症状(いちばん具合がよくないところ)
・それはいつから始まったのか
・その症状は良くなっているか、悪くなっているか

医師に伝えること

長く付き合っていく病気は、症状が安定していることがよい状態

「ずっと同じ薬を飲んでいるけど症状が変わらない。この先生にかかり続けていいて大丈夫か」と心配される患者さんがいます。 疾患には、治る病気と、長く付き合っていく病気があります。
たとえば風邪やインフルエンザなど治る病気で症状が変わらない場合、なにか他の疾患が隠れているか、あるいは薬が合わない可能性があるので、検査や薬剤変更の必要があるかもしれません。この場合、「薬を飲んでいるのに、症状が改善されない」とはっきり医師に伝えることが大切です。 しかし高血圧や糖尿病など長く付き合っていく病気では、症状が安定していることが良いことなので、そのお薬はあっているということになります。  もし先生に言いづらい場合には、看護師へご相談ください。

相性の良い医師はどう探せば良いか、健康診断や予防接種をうまく活用してみましょう

医師と患者も人と人ですから、どうしても相性はあります。なんでも相談しやすい、あるいは説明がすっと頭に入ってくるなど相性のよい先生を探すには、健康診断や予防接種などの場を活用するのがオススメです。健診や予防接種の際、「相性が良いな」と感じた医師がいたら、そのクリニックを受診してみましょう。
会社で健診を受ける人の場合は、風邪のときに初めてのクリニックを受診してみて、医師と相性が良いなと思ったら、その後はかかりつけ医として通院するといいかもしれません。 いずれにしても相性が良い先生が見つかったら、長いお付き合いをすることで信頼関係を築いていきましょう。

医師との上手な付き合い方 そこが知りたいQ&A

医師とのスムーズなコミュニケーションの仕方や、インターネットで得た知識を尋ねる方法など、具体的なケースについて、三鷹あゆみクリニック・看護師の髙畠裕美さんにお話を伺いました。

Q.インターネットや本で得た情報を先生に尋ねるのは失礼でしょうか。上手な聞き方があれば教えてください

A.一度の診察では1つまで。医師に主導権がある聞き方で尋ねてみましょう

インターネットや書籍などで、簡単に医療知識が手に入る時代になりました。しかし医学的に間違った情報も多く、そのまま鵜呑みにするのは危険です。
「インターネットを見ていたら○○という情報を得たのですが、先生のお考え(ご判断)はいかがですか?」と、医師に主導権をもっていくような聞き方をするといいですね。 サプリメントや健康商品も同様です。よかれと思って摂取したものが、処方薬の効能を低下させてしまったり、身体によくない作用を及ぼすことも少なくありません。サプリメントや健康商品を摂取する前には、主治医に「○○という製品を飲んでみたいと思っていますが、大丈夫でしょうか?」と、必ず相談するようにしましょう。 しかし限られた診察時間内ですから、1回の診察で1つの事柄にしぼって尋ねるようにしましょう。

Q.短い診察時間内だと、少し長めのご相談などはしづらいのですが、何か良い方法はありませんか?

A.診察時間のいちばん最後に予約を入れてもらうといいかもしれません

医師に少し込み入った相談をしたいときや、病状について改めて家族と一緒に聞きたいときなどは、「次回、少し長めにお時間をいただけませんか?」と医師に伝え、午前や午後の診察のいちばん最後に予約をいれてもらうといいかもしれません。もし医師に伝えづらい場合には、看護師や受付スタッフに依頼しても構いません。

Q.先生に病気やお薬について説明をしてもらったのですが、内容がよくわかりません。自分で調べるしかないのでしょうか…

A.看護師や薬剤師などにお声がけを。わからない点を補足で説明してもらえます

医師は一般の方にもわかりやすいように説明をする努力をしていますが、一度にたくさんの情報が入ってきてしまうことで、内容があまり理解できないことはよくあります。そんな場合には、看護師や薬剤師などに遠慮なく尋ねてください。補足の説明をしてもらえますし、医師にしかわからない点は看護師や薬剤師から先生に問い合わせてもらえます。かかりつけの医療機関の中に、なんでも気軽に声をかけられるスタッフを作っておくといいかもしれません。

Q.最新の治療方法があるとインターネットで知りました。この治療を受けたい場合、その医療機関を受診すればいいのでしょうか

A.まずは、かかりつけ医や訪問医など、広い領域を診ている医師に相談を

最新の治療法を受けたい場合、すぐにその医療機関を受診するのではなく、かかりつけ医や訪問医などに相談するとスムーズです。「○○という治療方法があるようなのですが、いかがでしょうか」と尋ねると、その先生のお考えを聞くことができますし、ケースによっては最新の治療を提供している医療機関の紹介状を書いてもらえます。 最近は広く浅く診る近医(かかりつけ医)と、高度専門医療を提供する大きな医療機関の担当医が、“ふたり主治医(ダブル主治医)”として一人の患者さんを診ていくケースがほとんどです。 近医から紹介され、大学病院や総合病院で高度専門医療を受け、状態が落ち着いたら近医へ戻る。また症状の変化があれば大きな病院へ通院するという流れです。 最新の治療を受けたい場合も、まずはかかりつけ医や訪問医に相談をしてみてください。

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取材・文/医療ライター渡邉由希

どんな人が訪問マッサージの対象になりますか?

年齢や傷病、症状によらず、どなたでも施術を受けていただけます。

10代から90代まで、幅広い年齢の方からご依頼をいただいており、施術をさせていただいています。どういった症状かといったことや、症状の強さ、要介護、要支援のレベルなどは関係なくどなたでもご利用いただけます。

健康保険を利用した施術も可能

訪問マッサージは、必要な手続きを取ることで、健康保険(医療保険)を利用して施術を受けていただける場合もございます。詳細は無料体験マッサージの際に皆さまにご説明させていただいております。

介護保険がいっぱいになってしまった方でもご利用可能

訪問マッサージは介護保険を使わないサービスなので、介護保険を利用されている方にも健康保険を利用した施術を受けていただけます。※時間が被らなければ、同じ日でも問題ありません。

生活保護受給者の方や、マル障をお持ちの方もご利用可能

生活保護受給者の方や、マル障をお持ちの方もご利用いただけます。
※障がい者手帳ではございません。

患者様の声

※いずれもお手続きが必要となります。
無料体験マッサージの際にご説明させていただいておりますのでご安心ください。

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