【2024.11】「ロコモサインの早期発見とケア」

要介護状態を防ぐために、ロコモサインを見つけて早めの対策を!

ロコモとはロコモティブシンドロームの略で、骨や関節、筋肉、神経など”運動器”と呼ばれる部分に何らかのトラブルがあり、立ったり、歩いたりする力が衰えた状態を指します。
現在は車やエレベーターなど便利な移動手段が多いため、自覚症状がなくてもロコモが進行しているケースは少なくありません。「ロコモになりかけている徴候=ロコモサイン」を早めに見つけて、対策をすることが大切です。
整形外科がご専門で、ロコモティブシンドロームに詳しい、「しろひげ在宅診療所副院長、南雲太陽先生」にお話を伺いました。

大切なこと

ロコモになりやすい人は?

高齢者だけでなく、日常であまり身体を動かさない場合、20代でもリスク

立つ、歩くなど移動するための運動機能が低下した状態をロコモといいます。年齢と共に足腰は弱くなるのは確かですが、日ごろどれくらい身体を動かしているかによって衰える速度には個人差があります。ロコモになりやすい要因としては、加齢の他に、移動の際に自動車やエレベーター、エスカレーターを常に使っていて、ほとんど歩かない方や、運動をほとんどしない方、痩せすぎ、太りすぎの方があげられ、注意が必要です。
また、20代でもおよそ20%はロコモ予備軍とされており、あまり身体を動かさない方や、痩せていて筋肉量の少ない女性は、若くても気を付ける必要があります。

ロコモティブシンドローム

ロコモはどうやって見つける?

家の中でつまづく、靴下を片足で履けないなど、7項目でチェック

ロコモの前兆は、「階段の上り下り」や「急ぎ足で歩く」、「休まず歩き続ける」「スポーツや踊り」などに困難さを自覚することと研究からわかっています。
以下の7つの項目をチェックしてみて、1つでも当てはまれば、ロコモサインが現れているかもしれません。早急な対策が必要です。

【項目➀】

家の中でつまづいたり、すべったりする

【項目➁】

やや重い家事(掃除機の使用や、布団の上げ下ろしなど)が困難である。

【項目➂】

15分くらい続けて歩くことができない

【項目➃】

片脚立ちで靴下が履けない

【項目➄】

階段を上がるのに、手すりが必要である

【項目➅】

2キロ程度の買い物をして、持ち続けるのが困難である

【項目➆】

横断歩道を青信号で渡りきれない

ロコモを防ぐのに必要な運動量は?

1日の中で15~30分程度歩くくらいの運動量が必要

ロコモティブシンドローム

筋力を保ち、立つ、歩くなどの運動機能を維持するためには、1日の中で15~30分程度、歩くことが必要です。
筋肉というのは、なにもしないと年齢とともにどんどん量が減少していきます。ももの前側にある「大腿四頭筋」という筋肉は、身体の中でも最も衰えやすく、25歳くらいで筋肉量のピークを迎えた後、加齢により少しずつ減少して60歳では25歳時のおよそ6割にまで落ちてしまいます。
身体を動かさないと、加齢とともにどんどん筋肉量が低下し、立つ、歩くなどの動作に支障がでてくるようになります。
日常の中でこまめに身体を動かすようにしてください。

ロコモティブシンドローム

ロコモの進行、どう予防したらいいの? Q&A

毎日、筋肉、骨を育てる運動を!タンパク質やカルシウム、ビタミンD、Kなどの栄養もしっかり摂ろう

Q.ロコモの進行を防ぐために、家の中でできる運動を教えてください

A.片脚立ちや、イスから立ち上がるスクワットなどで、筋力やバランス感覚を鍛えましょう。

詳しくは孫の手だよりデータ版をご覧ください。

Q.ロコモを防ぐために、食事はどのように気をつけたらいいでしょうか。

A.タンパク質を中心に、カルシウムやビタミンD,Kなどの摂取を

筋肉や骨を維持するためには、その材料となる栄養をしっかり摂ることが大切です。筋肉の材料となるのがタンパク質です。肉屋魚、大豆製品などをしっかりと摂りましょう。タンパク質に加えて、エネルギー源となる炭水化物や資質をしっかり摂ることも大切です。
エネルギー源が不足すると、タンパク質からできている筋肉を分解して、そのタンパク質でエネルギーを生み出そうとするのです。炭水化物や資質をちゃんと撮らないと、筋肉が痩せてしまします。
また、骨を強くするには、カルシウムに加えてビタミンD、Kを摂ることが大切です。ビタミンDはキノコ類、Kは納豆などに多く含まれています。

Q.膝や腰に痛みがあるとき、どのくらいの症状があれば受診をしたほうがいいですか?

A.「もしバナゲーム」というカードを使うと、楽しくみんなでACPを考えることができます

痛みがあるときは、まず休んで。湿布や痛み止めを使用しても痛みがあれば、整形外科の受診を!
膝や腰に痛みがあるのに無理をして歩いたり動いたりすると、さらに膝や腰に負担がかかってしまいます。少しでも痛みがあればまず休んで、湿布や市販の痛み止めなどを使用してください。それでも痛みが取れないようでしたら、整形外科を受診してください。

Q.女性は更年期以降、変形性膝関節症などで“ひざ”の痛みを訴える人が多いですが、予防する方法はありますか?

A.テレビ電話やオンライン会議システムなどを使って、人生会議に参加してもらうといいかもしれません

30〜40代では何らかの運動習慣をもち、何歳であっても身体を動かして筋力をつけることが大切です。
変形性膝関節症は、50代から症状が現れる人が増え始めますが、どの年代でも明らかに女性の方が有病率は高くなっています。 女性はホルモンの影響で更年期以降に骨密度が低下しやすくなりますが、ほとんど運動をしてこなかった人のほうが低下の度合いは高くなる傾向があります。そのため、30〜40代の頃から運動習慣をもつことで骨密度を高めておき、低下のカーブ(傾き)を緩やかにすることが大切です。 また何歳でもあっても、骨をしっかりと支えるために筋力をつけることが大切です。年齢にかかわらず、筋力をつけ、維持するための運動をしていきましょう。

孫の手だよりデータ版はこちら

pdfデータ版では、「腰痛の改善や予防に効果的な体操、ストレッチ」「頭の体操/脳トレ」も、あわせてご紹介しています。


取材・文/医療ライター渡邉由希

どんな人が訪問マッサージの対象になりますか?

年齢や傷病、症状によらず、どなたでも施術を受けていただけます。

10代から90代まで、幅広い年齢の方からご依頼をいただいており、施術をさせていただいています。どういった症状かといったことや、症状の強さ、要介護、要支援のレベルなどは関係なくどなたでもご利用いただけます。

健康保険を利用した施術も可能

訪問マッサージは、必要な手続きを取ることで、健康保険(医療保険)を利用して施術を受けていただける場合もございます。詳細は無料体験マッサージの際に皆さまにご説明させていただいております。

介護保険がいっぱいになってしまった方でもご利用可能

訪問マッサージは介護保険を使わないサービスなので、介護保険を利用されている方にも健康保険を利用した施術を受けていただけます。※時間が被らなければ、同じ日でも問題ありません。

生活保護受給者の方や、マル障をお持ちの方もご利用可能

生活保護受給者の方や、マル障をお持ちの方もご利用いただけます。
※障がい者手帳ではございません。

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※いずれもお手続きが必要となります。
無料体験マッサージの際にご説明させていただいておりますのでご安心ください。

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2024年9月23日に愛知県名古屋市中区に名古屋栄事業所を開設致しました。