【2025.02】「帯状疱疹・肺炎球菌ワクチンの重要性」について
今月のテーマは「帯状疱疹・肺炎球菌ワクチンの重要性」について
帯状疱疹は、50代<以上では重症化や後遺症のリスクが飛躍的に高まります。
また肺炎は、死亡者の9割は高齢者が占めるなど非常に怖い病気です。ワクチンは発症を完全に予防するものではありませんが、重症化や後遺症の予防にとても重要なものです。
帯状疱疹と肺炎はどのような疾患で、ワクチンはどうして大切なのか。
呼吸器が専門で、高齢者医療に詳しい、双泉会クリニックみたか院長「葭谷健仁 先生」に詳しくお話を伺いました。
帯状疱疹は身体の中に潜んでいた、水ぼうそうのウイルスが原因で発症
帯状疱疹は、水ぼうそうが治った後も、身体の神経節という場所に潜んでいた「水痘・帯状疱疹ウイルス」が原因で発症します。水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があり、疲れやストレス、加齢などが発祥の誘因とされています。
症状としては、チクチクとした痛みをともなブツブツした水ぶくれが体の片側に出現します。水ぶくれは腕や胸、背中など上半身に現れることが多く、目や耳の周りに症状が現れた場合、失明や難聴、顔面神経麻痺などを生じることがあるので注意が必要です。
年齢が高くなるほど発症率が高く、50代以上の2割に後遺症が残る
帯状疱疹は、圧倒的に50代以降での発症が多くなっています。これは加齢により、胸腺と言うな所で作られるキラーT細胞の働きが低下し免疫力の低下することで、”水ぼうそうのウイルスを撃退しなきゃ!”という記憶が働かなくなっていくからと考えられています。
50代以上では、皮膚症状が消えても「帯状疱疹後神経痛(PHN)」という後遺症におよそ5人に1人が以降します。PHNは、帯状疱疹の水ぶくれが治癒した後も、3か月以上、焼けるような、電気が走るような痛みが続きます。手や衣服などが触れただけでも痛みが走るので、睡眠や日常生活に支障をきたしてしまうのです。
(この皮膚感覚の移譲をアロディニアと呼びます。)
50代以上では、帯状疱疹が重症化しやすく、後遺症も生じやすいことがわかっています。重症化や後遺症を予防知るためにも、ワクチンを接種することが大切です。
帯状疱疹ワクチンは2種類。生ワクチンと不可塚ワクチンがある
帯状疱疹ワクチンには2種類あります。生ワクチンと不活化ワクチンで、発症予防や後遺症予防効果、効果の持続期間などに違いがあります。どちらも50代以上が対象です。
不活化ワクチンは2回接種で、発症予防効果・PHN予防効果とも非常に高く、免疫抑制剤などを服用している方でも接種を受けられます。ただ非常に高価なため、ワクチン接種の助成を行っている自治体もあります。(自治体のHPなどでご確認ください。)
50代以上の方は、ワクチン接種で帯状疱疹の重症化や後遺症を防いでいきましょう。
肺炎で亡くなる9割以上が高齢者。抵抗力の低下により発症しやすい
肺炎で亡くなる方の98%を65歳以上の方が占めており、肺炎予防は高齢の方にとっても重要です。
高齢者が特に注意したい肺炎には「市中肺炎(感染性肺炎)」と「誤嚥性肺炎」があります。「市中肺炎」は、日常生活を送る中で肺炎球菌などの細菌に感染するもの。「誤嚥性肺炎」は、食べ物や唾液が間違って気道に入ることで、最近に感染するものをいいます。
肺炎は、抵抗力(体力、免疫力)が低下している上に、持病のある方が多いので、インフルエンザ、新型コロナ、風邪などの感染症にかかると、抵抗力がさらに低下してしまいます。
弱った身体に肺炎球菌などの細菌が感染することで、肺炎を発症してしまうのです。
肺炎球菌ワクチンは2タイプ。両者を併用することで高免疫を獲得
肺炎球菌ワクチンには、2タイプのワクチンがあります。
ひとつは定期接種で使用されるニューモバックスです。肺炎球菌には90種以上の細胞の型があり、そのうち23種の型をターゲットとしています。もう一つが任意接種で使用されるプレベナー20です。ターゲットとなる方は20種ですが、免疫を付与する効果はニューモバックスより高いとされています。
ニューモバックスは、65歳以降の決められた年齢時に公費の助成を受けて接種かのうで、以降は5年おきに任意接種をします。プレベナー20は、一度の摂取で免疫記憶が獲得できるので、複数回接種する必要はありません。なお、ニューモバックスは1度だけ公費助成が受けられます。
孫の手だよりデータ版
無料体験マッサージ実施中
孫の手倶楽部では、施術をマニュアルで統一することはあえて行わず、コミュニケーションを大切に、その方のお身体状態に合わせた施術をさせていただいております。全事業所で無料体験マッサージを実施しており、実際の施術を無料で受けていただくことができます。お気軽にお問い合わせください。
訪問マッサージの料金(治療費)
訪問マッサージによる施術は、健康保険を使用して受けることが可能で、保険適用による治療費は、厚生労働省により金額が定められているため業者による違いはごさいません。
※障がい者医療証、マル福もご利用可能です。
健康保険適用の場合
1割負担 | 最大643円 |
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2割負担 | 最大1,286円 |
3割負担 | 最大1,929円 |
自費施術の場合
基本料金 | 6,430円 |
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延長料金 | 4,130円 |
実費の場合、まず30分の施術を行います。ご希望に応じて30分単位での延長も承っております。