医療・介護の現場で役立つ資格について
医療、介護の現場で役立つ国家資格として医師や看護師を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、この記事では、東洋医学をベースとして様々な症状に幅広いアプローチを行うことができる「はりきゅう師(鍼灸師)」「あん摩マッサージ指圧師」、一刻を争う現場で人々の命を救う力になれる「救急救命士」、介護や介助を必要とする人に幸せを届けることができ、介護における唯一の国家資格である「介護福祉士」の国家資格について知ることができます。それらの国家資格があるとどういったことができるのかを知ることができます。
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私たち、孫の手俱楽部は、国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」による訪問マッサージサービスを25年以上行ってきました。また、この記事を書いている私は、スポーツ系の専門学校で学び鍼灸師(はりきゅう師)の資格を取得後、スポーツトレーナーの派遣も行っている鍼灸整骨院グループにて約10年勤務し老若男女、様々な方の施術を経験してきました。
各資格ごとの特徴について
◆ はりきゅう師(鍼灸師)
表層から触れることができない組織に直接アプローチができ、医師以外では唯一、鍼や灸を用いて施術をすることができます。
はり師・きゅう師というそれぞれ独立した国家資格ではありますが、同時に取得するケースがほとんどであることから「はりきゅう師」と呼ばれています。 他の資格と大きく違うことは、鍼(はり)や灸(きゅう)というツールを使用して筋肉や関節などに直接アプローチをすることができるということです。
東洋医学をベースとした考え方が主流ですが、西洋医学的な知識も学ぶことができ、幅広い知識を持つことができます。ケガだけではなく、内科疾患の治療も行うことができるのが強みで、スポーツの現場はもちろん、鍼灸院や美容鍼灸サロン、病院やクリニックにも活躍の場が設けられており、中にはクルーズ船の医療スタッフとして世界中を旅しながら働いている人もいます。
◆ あん摩マッサージ指圧師
すべての施術、手技療法の基礎~応用技術を身に着けることができます。 あん摩マッサージ指圧の手技療法はすべての施術の基礎であり幅広い分野に応用することが可能でとても重要な技術です。
道具を利用せずに、「揉む」「さする」「押す」「撫でる」などの技術を用い、筋肉や関節などに手技療法に特化したアプローチをします。スポーツの現場で酷使した身体を早期回復させたり、競技前にパフォーマンスを高めるための施術を行うこともあります。
東洋医学をベースとした考え方が主流ですが、西洋医学的な知識も学ぶことができ、幅広いアプローチが可能です。はりきゅう師や柔道整復師や看護師を取得されている方が後から「あん摩マッサージ指圧師」を取得されるケースも多いようです。
スポーツの現場、病院での機能訓練、クリニックや老人ホーム、医療訪問マッサージなどで活躍される方も多くいます。 やはり中にはクルーズ船の医療スタッフとして働かれている方もいらっしゃいます。 あん摩マッサージ指圧師とはり師・きゅう師を同時に取得できる学校は全国でも限られており、神奈川県内では3校のみとかなり少ないですが、施術の幅が広がることや将来性を考えると3つの資格を同時に取得するのがおすすめです。
※はりきゅう師の国家試験とは別で受験する必要があります。
◆ 救急救命士
一刻を争う現場で人の命を救うための知識や技術を身に着けることができます。 具体的には、なんらかの理由で心肺機能が停止したり重症を負った傷病者に対し、医師からの具体的な指示の下、器具を用いた高度気道確保・静脈路確保と輸液・薬剤投与などの処置を行うための様々な知識や技術を身に着けることができます。
男性的なイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、近年では女性の活躍する事例が増えており注目の資格です。
多くの人の命を救うため、最前線で働くことができる救急救命士は、病人や事故にあった人に応急処置を施すことから、一分一秒を争います。 人の命に深くかかわることができる資格であるため、精神的な強さが身につき、非常に大きいなやりがいを感じられる仕事に就くことができます。 救急医療の充実は多くの現場で課題となっている他、救急救命士法の改定により活躍の場が広がり、救急救命士の存在感、重要性はさらに高まっています。
◆ 介護福祉士
介護福祉士とは、日常生活を送るのに支障がある方に心身の状況に応じた身体介護や、生活援助などの介護サービスについての知識や技術を基礎からまなぶことができ、介護におけるスペシャリストを目指すことができます。
介護福祉士の職場はとても多岐にわたり、老人ホームやデイサービス、医療機関など様々な施設で活躍の場が設けられています。各施設でサービス提供責任者になるためには、介護福祉士資格を条件としているケースも少なくなく、より責任ある立場で介護の仕事につくためには必須ともいえる資格です。高齢化社会がすすむ今、介護福祉士の需要は高く転職や就職に有利な資格ともいうことができます。
また、福祉用具の提案や説明を行うことが現場ではありますが、これに関しては介護福祉士や福祉用具専門相談員といった資格がなければ行うことができません。
それぞれの資格の取得方法
「はりきゅう師(はりきゅう師)」「あん摩マッサージ指圧師」
厚生労働大臣認定の学校に最低3年間通ったのち、国家試験を受験することができます。
「救急救命士」
養成課程のある学校で所定の課程を修了し、国家試験に合格するか、消防官として勤務しながら5年以上または2000時間以上の救急業務を経験し、さらに養成所で6か月以上の講習を受けることで国家試験の受験資格を得ることができます。
「介護福祉士」
養成課程のある学校で所定の課程を修了し、国家試験に合格するか、介護の現場で3年(1,095日)以上従業し、かつ540日以上従事していることに加えて、実務者研修の講座を修了していることが必要です。また、高校で福祉科や介護福祉コースを出ている場合にも受験資格を得ることができます。
それぞれの資格の特長を以下にまとめさせていただきます。
結局どの資格を取ればいいのか?
鍼灸師の資格を持つ私自身の目線で考えると、様々な症状に対する治療や施術によるケアを行いたい場合には「あん摩マッサージ指圧師+鍼灸師」を、消防士や警察官を志していたり、救急の現場を志す場合には「救急救命士」を、治療や施術以外で幅広く介護の現場に携わりたい場合には「介護福祉士」の取得をおススメします。
あん摩マッサージ指圧師」や「鍼灸師」に関しましては、どちらか片方でも問題はありませんが、私がWライセンスをおススメする理由としましては、それだけ「施術の幅や信頼性」が高まりますし、活躍の場が実感として多くあるということが大きな理由です。
ということで、以下におすすめの専門学校をご紹介させていただきます。
資格が取得できるおすすめの専門学校
湘南医療福祉専門学校
〒244-0805 神奈川県横浜市戸塚区川上町84-1
TEL:045-820-1329
おすすめの理由その➀
東洋療法科は「はりきゅう師」「あん摩マッサージ指圧師」のWライセンスの資格取得を目指すことができる数少ない学校であり、国家試験合格に向けたサポート体制も整っています。
おすすめの理由その➁
「東洋療法科」「救急救命科」「介護福祉科」など各学科の垣根を超えた交流もあり、タイアップ授業が行われていることも魅力の一つです。様々な学科と交流を持つことで、自分自身が学んでいる技術だけではなく、相手は何を求めているのか?何が必要なのか?などがわかるよう”こころ”の教育も受けられ、本当の意味で、人々を支えるスペシャリストを目指すことができます。
おすすめの理由その➂
湘南医療福祉専門学校は、現場、実践に重点を置くカリキュラム編成となっており、卒業後現場で即戦力となることが目指せます。東洋療法科においては定員20名と少人数制なので、コミュニケーション力やチームワークも自然と身につく環境です。またマンツーマンの個別指導を受けることも可能なため3年間で大きく成長できる環境が整っています。
おすすめの理由その➃
学校独自の学費サポート制度や、最大168万円給付される、「専門実践教育訓練給付金制度」の対象校であることもおススメの理由です。専門実践教育訓練給付は受給要件を満たす方が、厚生労働大臣が指定する教育訓練施設(専門学校など)で講座を受講し修了した場合、支払った授業料などの一部を雇用保険から支給してくれる制度です。制度の利用には条件がありますので詳しくはハローワークへお問い合わせください。