「糖尿病の予防と対策」について
今回のテーマは「糖尿病の予防と対策」について。糖尿病はインスリンというホルモンが足りなかったり、効かなかったりして、血糖値が高い状態が慢性的に続く病気です。初期段階では自覚症状はまったくありません。
知らないうちに重症化していき糖尿病網膜症や腎症、神経障害、心筋梗塞、脳梗塞などの怖い合併症を引き起こ安くなります。
実は、糖尿病は、日常生活や食生活のちょっとした工夫で、予防や対策をすることが可能です。糖尿病について詳しい「クリニカル南台・細谷直人先生」にお話を伺いました。
初期はまったく症状がない。食後の血糖値が140超なら要注意
糖尿病は、急激に症状が出てくるタイプを除いて、初期段階ではまったく自覚症状はありません。早期発見には健診をうまく利用することが大切です。健診で図るのは空腹時の血糖値で、60~110㎎/㎗の範囲ならば正常とされています。しかし、自覚症状のない初期段階では、食後2時間以内の血糖値が非常に高くなることがわかっています。
空腹時は正常値でも、食後の血糖値が140㎎/㎗を超えていたら、すでに糖尿病を発症している可能性があります。
40歳以上、太りすぎ、運動不足、炭水化物が好きだと発症しやすい
糖尿病は、40歳以上、太りすぎ、運動不足、家族に糖尿病患者がいる、運動不足の人などに発症しやすいことがわかっています。さらには、炭水化物を好んで食べる、早食い、外食が多い人も要注意とされています。こうした条件に心当たりがある場合には、医療機関で”食後2時間以内の血糖値”を測ってみましょう。早期発見に繋がります。
糖尿病を予防・改善する3つのポイント
日本人は、もともと糖を分解するインスリンを出す力が弱く、肥満になる前に血糖値が上がってしまう人がたくさんいます。食事はカロリーではなく”糖質摂取量”を適切にコントロールすることが大切です。
【➀】清涼飲料水は糖尿病のもと!甘い缶コーヒーも要注意
清涼飲料水や甘い缶コーヒーは砂糖のかたまりで、タバコと同じぐらいに体に良くないとされています。お茶やお水を飲むようにしてください。また、人工甘味料は、長期で見ると肥満になりやすいのでご注意を。
【➁】食べる順番は、まず野菜から。ご飯やパンはいちばん最後に
食べる順番を工夫するだけで、血糖値が上がりにくくなります。野菜をまず口にして、次に汁物、魚、肉、最後に少しだけご飯やパンを食べるようにしましょう。この順番だと、ご飯の量も減らすことができます。
【➂】ウォーキングとスクワットなどの運動を定期的に
毎日の生活の中で、一駅多めに歩いたり、なるべく階段を使ったり有酸素運動を取り入れましょう。同時に、下半身の筋肉を鍛えるためにスクワットを1日10回、1週間に2~3度行いましょう。ご高齢の方がスクワットをする際は、椅子の背などに捕まると安心です。
糖尿病や関連する症状を改善するには
糖尿病は、ストレス、運動不足、不摂生、肥満などを主な原因として発症します。初期段階では自覚症状がまったくなく、高血糖で全身の血流が悪い状態が続くことで知らぬ間に悪化していることが特徴です。
重症化すると「糖尿病性網膜症や腎症、神経障害、心筋梗塞、脳梗塞など」の怖い合併症をひき起こしやすくなります。治療は「薬物療法や食事のコントロール」はもちろん「運動療法」がとても有効です。
しかし、普段から運動に親しんでいない人や高齢者などは、急激な運動はかえって体の負担となってしまうので日常生活では、ウォーキングなど軽めの運動を取り入れることがおススメで、継続的にマッサージ治療をうけることも有効です。
マッサージ治療は、全身の皮膚や筋肉、関節に適切な刺激をあたえることで、筋肉の柔軟性向上や全身の血流改善などの効果を得ることができます。そのため、糖尿病の患者様にも有効で、実際に弊社でも、糖尿病や合併症の既往がある患者さまからもお問い合わせを多くいただいております。
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